■ベトナムの損保・再保険株、PVI・バオミン保険・ベトナム国家再保険を見ていきます
こんにちは、うみがめベトナム株調査部です。ツイッターでもベトナム株情報をお知らせしますので、是非フォローお願いします:Follow @umigan1me
先日からベトナムの保険株のバオベトグループ(BVH)を見ました。今回はBVH以外にSBI証券で購入できる、PVI、BMI、VNRを見ていきます。
・PVIホールディングス(PVI)
PVIホールディングスはベトナム系の投資持株会社で、子会社を通してエネルギー保険、海上保険、健康・傷害保険、賠償責任保険、建設、組立保険、損害保険、自動車保険、航空保険、農業保険、信用保険及び輸送保険などを含む複数の保険事業、再保険事業、金融サービス提供、並びに不動産取引事業を行っている(SBI証券より)
・バオミン保険(BMI)
バオミン・インシュアランス(Baominh Insurance Corporation)は保険業に従事するベトナム会社である。同社の主要活動は損害保険サービスの提供及び金融投資を含む。同社の製品ラインは疾病傷害保険、自動車類保険、財産機械保険、賠償責任保険、船体とP&I(保護と賠償)保険、海上貨物保険、航空保険及び農業保険を含む(SBI証券より)
・ベトナム国家再保険(VNR)
ベトナム国家再保険(Vietnam National Reinsurance Corporation)は再保険業に従事するベトナム会社であり、ほかのベトナム保険会社に再保険引受サービスを提供する。同社はまた、金融投資及び資産管理業に従事する。平成24年12月31日現在、State Capital Investment Corporation (SCIC)は同社の40.36%持分を保有している。同社は不動産取引と不動産と金融サービスの提供に携わる子会社Vinare Investment Joint Stock Company (VINARE Invest)1社、及び損害保険サービスを提供する合弁企業Samsung Vina Insurance Company Limited1社を有している。
■3社の比較
株価パフォーマンス
PVIは唯一過去3年で上昇しています。直近1年では調整しています。
BMIは3年スパンでは下がっていますが、直近1年はリカバリーしています。
VNRは過去3年・過去1年で下がっていますが、過去1ヶ月で大きく戻しています。
業績推移
過去5年の売上・EPSが成長しているのはPVIとBMIです。VNRは売上は伸びていますが、EPSは伸びていないです。純利益率はVNR>PVI>BMIの順です。配当利回りはVNRとPVIが6%台で、BMIは5%弱です。
配当性向はInvesting.comのデータだとBMIが90%以上と危険水域です。配当性向90%強で配当利回り4.8%なのはベトナム株にしたら低いので、配当性向の期待値が違うのか、もしくは別のバリュエーション指標・ここではPBRがサポートしている可能性があります。
バリュエーション
下記は四半期ベースのバリュエーションです。P/Eは1/4、ROE・ROAは4倍してください。3社ともあまり変わらないバリュエーション水準です。あえていうならVNRが低いです。
ROEは7-8%というところで、資本コストで割り引くとやはりPBR1倍割れというのは適正水準と思えます。配当とBPS成長に沿った株価成長は期待できそうです。
おおまかな3社の株価・バリュエーション・業績のイメージができたところで、それぞれの株価チャートと業績推移を見ていきたいと思います。
■ベトナム国家再保険(VNR)
1994年に再保険会社として設立。
下記がベトナム国家再保険(VNR)の過去5年の株価推移です(2020年1月時点)。再度高値に挑戦しているのがわかります。基本的には過去5年で右肩上がりです。
通期ベースでは保険事業からの収入は微減トレンドですが、税前利益は伸びています。
直近の四半期の収入は拡大しています。税前利益は伸びていません。
■PVIホールディングス(PVI)
1996年設立。オイル・ガス業界への保険提供から始まっています。2006年12月にIPOをしています。株価は過去5年で増加していますが、直近1年は急減しています。
通期ベースでは保険事業からの収入は増加トレンドで、税前利益は若干伸びています。
四半期ベースですと直近の四半期の収入は前年比、前四半期比で減少しました。
■バオミン保険(BMI)
バオミン保険は2020年1月時点で英語のサイトがありませんでした。
株価は2018年へ大きく上がった後、19年に物凄い下がり方をしています。
保険事業からの収入は増加トレンドです。
直近の四半期は前四半期比、前年比で収入は増加しています。
■日本の保険業界の変遷
最後に簡単に日本の損保業界の推移を補足したいと思います。損害保険の需要は伸びています。スマホの保証とか、日々新しい分野に保険が広がっているのが実感できるのではないでしょうか。
内訳は、1960年代と比較して、火災や海上・運送保険が低下し、自動車保険が増加しています。
新しい事業ができると新しい保険(リスクヘッジ)需要も生まれるとため、保険需要は今後も増加すると思われます。日本株(私も日本株で保険関連に投資しています)も含めて今後も投資チャンスがある分野なので一度勉強するのも悪くないかもしれません。
■終わり
ベトナムの再保険・損保株を見てきました。今まで見た中で2社くらい買ってもいいのかなと思っています。その前にお金が必要ですが・・・
今回は以上です。ツイッターでもベトナム株情報をお知らせしますので、是非フォローお願いします:Follow @umigamen1
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