2020/01/23

ベトナムの保険業の上場銘柄を整理。バオベトグループを見てみる




■ベトナムの保険業の上場銘柄を整理




こんにちは、うみがめベトナム株調査部です。

今回はベトナムにおける保険事業を営む上場銘柄についてどんなものがあるか調べてみました。Vietstockにて保険業と分類されたのは以下の7銘柄です。アグリバンク保険(ABI)やMGI等入っていないものありますがとりあえずこの7つでみたいと思います。時価総額が大きいものから並べています。



ホーチミンおよびハノイに上場している保険分野の企業(PEは四半期利益ベース)


ティッカーのみではわかりにくいと思いますので、以下が会社名です。また2020年1月時点でSBI証券での取り扱いがあるないかも補足として加えています。


BVH:バオベトグループ :SBI証券取り扱いあり
PVI:PVIホールディングス:SBI証券取り扱いあり
BIC:ベトナム投資開発銀行保険:SBI証券取り扱いなし
VNR:ベトナム国家再保険:SBI証券取り扱いあり
BMI:バオミン保険:SBI証券取り扱いあり
PGI:ペトロリメックス保険:SBI証券取り扱いなし
PTI:郵便保険:SBI証券取り扱いなし


今回はこの中でも時価総額が大きいバオベトを見てみたいと思います。

■バオベトグループ(BVH)


会社概要:生命保険・損害保険を提供する保険会社


バオベト・ホールディングス(Baoviet Holdings)は保険事業に従事するベトナムの会社である。【事業内容】同社は、物品保険、船舶保険、航空保険、火災保険、自動車保険などを含む生命保険、損害保険及び再保険商品を提供する。子会社を通じて、同社はまた、証券仲介、株式保管、ポートフォリオ管理及び投資相談などの他の金融サービスの提供、並
びに教育、建設、建設材料取引と不動産賃貸に従事する。

住友生命が19年12月に追加出資を発表しており、現在は22.09%保有しています。住友生命はバオベトに関して以下の通りコメントしています。


住友生命は、2013年にバオベトHDを関連会社化して以降、これまで培ってきた生命保険事業のノウハウを生かし、システム開発、コーポレートガバナンス強化を含む多くの領域でバオベトHDの発展に貢献してきました。このような取組みの成果もあり、2018年度には、バオベトHDの生命保険および損害保険分野の収入保険料が、ともにベトナム国内で首位となっています。

19年6月時点でバオベトの取締役に日本人がいるので、住友生命の人かもしれません。日本のノウハウを生かすのは良さそうです。


外国人保有率


2020年1月15日時点で外国人保有率の残りは19.47%です。


■バオベトグループの業績動向



下記が2015年からの長期業績です。正味収入保険料は着々と伸びています。損害比率や事業比率の推移が気になります。



バリュエーション

20年1月時点ではPBR3倍と、ROE(よくて10%)や、高いであろうベトナムの資本コストを考えると手を出しにくいです。PBR1倍程度でもおかしくないですね。

一方で業界トップ企業なのは間違いないので、トップ企業を目をつぶって買う、というのもありです。

続いて他の損保系の会社を見たいと思います。

外国株投資はまずどんな企業があるか知ることから。ベトナム含むASEANの有力企業を学ぶのには「ASEAN企業地図」がおすすめです。





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