■2020年へつながる:19年に起きたベトナム経済10大ポイント
こんにちは、うみがめベトナム株調査部です。ツイッターでもベトナム株情報をお知らせしますので、是非フォローお願いします:Follow @umigamen1
今回はBIZHUBにてベトナム経済の2019年の10大ポイントが特集されていたので紹介したいと思います。
今更2019年を振り返るか、と思われる方も多いと思いますが、2020年の動向を考える上で重要なのでしっかりと復習しておきましょう。
①7%の高いGDP成長率を達成
19年、ベトナムは7.02%のGDP成長を達成しました。FDIも10年ぶりの高い水準で、貿易黒字、政府支出は計画予算に対する超過額を抑制、インフレも3%以下に抑え、4年連続でインフレ率を4%以下に抑えています。
②EUと自由貿易協定と投資保護協定
6月30日にEUとベトナムは自由貿易協定(EVFTA)と投資保護許定(IPA)をハノイで合意しました。EVFTAでは輸入関税がほぼ100%撤廃されます。IPAもベトナムにおいてより開かれた投資環境や事業環境を提供する契機になります。
③政治局(社会主義政党の上層部)が外国直接投資を誘致するため初の決議
8月20日、政治局は50-NQ/TWを決議しました。この計画では2030年までにFDIを誘致するために理想的な政策を推進します。社会主義である政治局がこの決定をしたのは、ベトナム国内外からとても歓迎されています。
ベトナムは政治体制に特色があり、ベトナム株投資においても政治やマクロ動向が重要になります。ベトナムの歴史や政治に関して学ぶなら以下の書籍がおすすめです。
④ベトナムの世界競争力インデックスにおける順位が上昇
10月9日、世界経済フォーラムはレポートを発行し、世界競争力インデックス(Global Competitiveness Index)においてベトナムの順位を2018年の77位から2019年の67位へ格上げしました。ベトナムはリストにある141ヶ国の上位半分に初めてランクインしました。
⑤アフリカ豚コレラが蔓延
2019年2月19日、農業・農村開発省はベトナムにおけるアフリカコレラの発症を発表しました。12月中旬までに600万頭の豚が取り除かれ、年末にかけて豚肉の価格が上昇しました。
⑥農村部のモダン化が2年前倒しで進行
10月19日、ベトナムの国土交通省が農村の開発状況に関して、2010-2020年のプログラムに沿って進捗しているかレビューしました。10月までに52.4%の自治体が先進的な農村エリアと認定され、プログラムの進捗は順調としています。
⑦銀行は資本金の増強に励む
2019年に商業銀行は資本金を増やすことに励みました。バーゼルⅡを背景に、ベトナム国立銀行が定めたCAR (capital adequacy ratio)基準を達成する必要があるからです。
現状までに18の銀行がバーゼルⅡの基準をクリアしています。
⑧民間航空会社がテイクオフ
1月16日、Bamboo Airwaysがホーチミン〜ハノイ間の便を就航し、ベトナムの航空市場に参入を果たしました。他にもVinpearl Air JSC、Vietravel Airlines Co. Ltd、Vietstar JSC、Thien Minh Aviation JSC (Kite Airlines)が事業開始へ準備しています。
⑨インダストリー4.0への参画を本格化
9月27日、政治局はインダストリー4.0に参画するためのガイドラインや方針を発表しました。ベトナムは2045年までに、スマートプロダクションやサービス、スタートアップ、イノベーションにおいてアジアをリードする立場を目指します。
⑩東北〜南間の高速道路の建設が開始
9月16日、グエン・スアン・フック首相はCam Lo – La Sonの高速道路の建設開始を宣言しました。このプロジェクトは11の東北〜南を結ぶ高速道路プロジェクトの1つです。高速道路の建設により国の輸送インフラの改善を目指します。
まとめ
ベトナムが発展途上にある=成長ポテンシャルが高い点がよくわかる10大ポイントとなりました。競争力インデックスの順位も上昇しており、インダストリー4.0の2045年目標を見ても、長期的な展望は明るいですね。
ベトナム株も長期視点でじっくり取り組むのが吉、と思います。まずはベトナムに関し基本的な内容をおさらいするのもおすすめです。
今回は以上です。ツイッターでもベトナム株情報をお知らせしますので、是非フォローお願いします:Follow @umigamen1
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