2019/12/29

ベトナム株:2019年株価上昇ランキング






■2019年に株価が爆騰したベトナム株を振り返る




こんにちは、うみがめベトナム株調査部です。ツイッターにてもベトナム株情報をお知らせしますので、是非フォローお願いします:

今回は2019年に株価がアウトパフォームしたベトナム株を振り返ってみたいと思います。こんな銘柄が株価アウトパフォームしたのか、と学びつつ、2020年は自分の保有株がそうなることを夢見たいと思います。

あまり時価総額が小さい企業を入れてもきりがないので、「時価総額が10兆ドン(約1000億円)以上」でかつ「営業黒字」の企業に絞って、2019年の株価パフォーマンス上位10社を抽出しました。

結果は以下の通りです。



Investing.comより/株価は2019年12月26日時点



1位のSDIはUPCOM銘柄ですが、1年で倍以上になっています。



Tradingviewより



■各企業の概要



以下が各企業の概要です。単純にどんな企業がアウトパフォームしたかを見るためであり、投資対象として選別しているわけではありませんが、一応SBI証券で取り扱いがあるかも見ていきます。

✔︎Saidong Urban Development Invest (SDI サービス)



・サイドン都市開発投資
・業種:不動産業
・主な事業:不動産経営、住宅建設、都市工事建設、住居向けサービス、レストランサービス、サウナ・マッサージ店などの運営、広告サービス
・SBI証券で取り扱いなし


✔︎ベトコム銀行 (VCB 金融)



・業種:金融業
・主な事業:資本調達、貸付、国内及び国際決済、証券業、その他の金融業
・SBI証券で取り扱い有り


✔︎Hoang Huy Investment (TCH 資本財/工業製品)



・ホアンフイ投資金融サービス
・業種:商業[車両販売・修理]
・主な事業:自動車販売、不動産経営
・SBI証券で取り扱いなし


✔︎FPT Corp (FPT サービス)



・FPT情報通信
・業種:情報通信業[情報通信サービス]
主な事業:・ソフトウェア開発(クラウドコンピューティング、モビリティ、ビジネス・プロセス・アウトソーシング=BPO、組み込みソフトウェア開発、企業資源計画=ERPなど)、システムインテグレーション
・SBI証券で取り扱い有り


✔︎Vietnam Exhibition Fair Centre JSC (VEF サービス)



・ベトナム・エキシビジョン・フェア・センター
・業種:サービス業
・主な事業:エキシビジョン
・SBI証券で取り扱いなし


✔︎ベトナム投資開発銀行 (BID 金融)



・ベトナム投資開発銀行
・業種:金融業[銀行業]
・主な事業:銀行サービス(資金調達、貸付、国内及び国際決済、その他の金融サービス)。保険代理業、証券ブローカー、金融投資。
・SBI証券で取り扱い有り


✔︎Da Nhim Ham Thuan Da Mi Hydro (DNH 公益事業)



・ダニム・ハムトゥアン・ダミ水力発電
・業種:電気・ガス業[発電]
・主な事業:水力発電
・SBI証券で取り扱いなし


✔︎Mobile World Investment Corp (MWG サービス)



・テーゾイジードン投資
・業種:商業[その他小売業]
・主な事業:通信機器・IT製品・電子製品、家電製品、食品の販売。
・SBI証券で取り扱いなし


✔︎Engine Agricultural Machinery (VEA 資本財/工業製品)



・ベトナム動力農業機械総公社
・業種:製造業[機械]
・主な事業:農業機械
・SBI証券で取り扱いなし


✔︎Invest Industrial Develop (BCM サービス)



・ベカメックスIDC
・業種:不動産業
・主な事業:不動産業
・SBI証券で取り扱いなし



■不動産、金融、サービスが多く、製造業少ない




上位10社を見ると不動産や金融に何らかの関わりのある企業が多くランクインしています。次いで小売やサービス系が入っています。

マクロ経済が不透明な中、ベトナム経済の拡大に沿って「オールドエコノミー+内需」という分野が好調であった様に感じます。

一方でFPTやCMC(時価総額の足切りで上記のランキングにはないですが、年初来のパフォーマンスは良好)といったITサービス系が入っている点は時代を反映していますね。

ここら辺の銘柄は5年後・10年後に大きく化ける可能性が高いので、毎年買い増していきたいです。

製造業、シクリカル系の企業のランクインはベトナム動力農業機械総公社(VEA)のみで、2019年がベトナムの製造業・シクリカル系にとって好ましい1年ではなかった点を再確認できます。



■2020年末のリストは製造業・シクリカルが増えると予想



人気セクターというのは循環して移り変わるものです。

「オールドエコノミー+内需」は手堅いので2020年も良好かもしれないですが、2020年は製造業やシクリカル系のキャッチアップは期待できそうです。

以前の記事でも書きましたが、2020年はベトナム株でも製造業やシクリカル系が面白いと思っています。2020年末の株価パフォーマンス上位10社の顔ぶれは製造業やシクリカル系もランクインしているのではと予想します。

2020年末にも同様のランキングを掲載して、答え合わせをしてみたいと思います!



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「ASEAN企業地図」ベトナム含むASEANの有力企業を学ぶのにおすすめ







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