2019/11/28

ベトナムの住宅不動産ブローカーはリストラの嵐



■ベトナムの住宅不動産:新規供給が少なく中小ブローカーはリストラの嵐




先日ビンホームズに関して言及しましたが、VNEXPRESSより、ベトナムの住宅不動産に関して興味深い記事があったので紹介します。

ベトナムの不動産の紹介業・ブローカーを営んでいるあるベトナム企業のディレクターによると10月から取引数が急減しているようです。60%(分母はないですが、おそらく営業人員の内)の人員が過去4ヶ月で1件も成約しなかったとのことです。

ベトナムの不動産市場では新規の供給が少ない一方で、多くの不動産ブローカーが乱立しているので、懐事情が苦しくなっているようです。例として、ある地区で計1万戸のアパートメントの販売に、1万5千のブローカーが群がったそうです。

別の不動産ブローカーは直近のブンタウ(Vung Tau)の2000戸のアパートのプロジェクトでは、1戸あたり5社のエージェントがついたそうです。

Asia Gem Real Estate InvestmentのNguyen Loc Hanhはホーチミンの南にある不動産ブローカーの多くは小規模で、不景気でも生き残れる余裕があるのはその内で5%くらいだ、としています。今年に入って、ほとんどの会社の売上と利益は減少しており、多くの会社で損を出しているとしています。中小規模のブローカーでスタッフを60-70%カットし、大規模なブローカーでも40%カットしているとしています。

・・・この数字が本当なら大変な不況に感じますが。そもなくば本当にブローカーが乱立しているのかもしれませんが・・・

Ho Chi Minh City Real Estate Association (HoREA)の直近のレポートによると、ハウジングプロジェクト数は17年の83をピークに、18年は59に落ちました。
今年に完了した件数は9ヶ月累計で前年比で53%減少しています。許可を受けたプロジェクトは12件と72%減少しています。



■売り物が少なくなる心配をすべき?




売り物がないと事業が成り立たないブローカーは厳しいですね。デベロッパーの観点からも、プロジェクトの許可数が減少しているのは、将来の売上の種が先細りしていることになる気もします。

ただベトナム社会の成長と共に需要が増える中で、供給が増えなければ、より価格が上がるはずです。むしろ更なるバブルになるかもしれないですね。ちなみに他のアジア諸国と比較してもベトナムの住宅価格はキャッチアップの余地があります。

仮にビンホームズのパイプラインのエアポケットができて減収するようなときは、とりあえず買い増すチャンスだと捉えようかなと思います。



 
今回は以上です。引き続きうみがめみたいに「気長に気楽」にベトナム株・タイ株による不労所得形成・配当生活の実現を目指していきます。


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