■ベトナム・オポチュニティー・ファンドの保有ベトナム銘柄は？
ベトナム株で豊富な経験を有する英系ファンドのVinaCapitalが運営するファンドに「ベトナム・オポチュニティー・ファンド(VOF)」があります。
同ファンドのNAV（純資産総額）は10月に9月末から2.2%増加し、+0.2%増加だったVN-Indexをアウトパフォームしたと、Vietnam Newsのbizhubが伝えています。
上昇に貢献したのは、カンディエン不動産（KDH）、ベトナム空港公社（ACV）、フーニュアン・ジュエリー（PNJ)です。これらの株は7-9月期の業績が好調で、10月に2.7%～3.9%上昇しました。
一方で、同ファンドの組入比率が高いホアファット鉄鋼グループ（HPG)の10月のパフォーマンスは-0.7%とふるいませんでした。同じく組入比率の高いビナミルク（VNM）は+0.2%でした。
ベトナム・オポチュニティー・ファンドが投資しているセクターは不動産及び建設（19.2%）、食品・飲食（16.6%）、建設資材（15.5%）、金融（11.1%）の順となっています。
■ベトナム・オポチュニティー・ファンドのパフォーマンスやポートフォリオ
海外の老舗ベトナムファンドVOFのパフォーマンスや保有上場銘柄を見てみましょう（同ファンドは未上場株や債券にも投資をします）。
こちらからベトナム・オポチュニティー・ファンドの月次レポートを見ることができます。10月のレポートにある、同ファンドのこれまでのパフォーマンスが下記になります。
VN Indexがいわゆるベトナム株式のインデックスになります。ファンドのパフォーマンスであるNAV per shareと比較するとインデックスの方がパフォーマンスが良いですね。
19年にかなりインデックスに対して負けています。19年は保有している銘柄が上手くいっていないと考えられます。
また、こちらから同ファンドのポートフォリオを見ることができます。
・ホアファット鉄鋼グループ
・カンディエン不動産
・ベトナム空港公社
・フーニュアン・ジュエリー
・ビナミルク
等が主力ですね。ファンドのNAVの11%を占めるホアファット鉄鋼グループは過去1年で17%程度下がっているので、これがインデックスに対するアンダーパフォーマンスの主要因に見えます。もちろん1年以上の時間軸では儲かっている可能性もあります。
ちなみに、月次レポートでは組入比率上位10企業を掲載しています。9月のトップテンにはいっていなくて、10月からトップテンに出現した銘柄がペトロベトナムテクニカルサービス（PVS）です。
最近入ったということは直近の値段を見てプロの機関投資家が「安い」と判断したことになります。またプロの機関投資家の考えることは概ね似通うので、他のファンドがこれから買い回る可能性もあります（もちろん既に買い終わったところもあるでしょう）。
なのでこういう銘柄は買い候補としてウオッチすると面白いと思います。
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| https://vof.vinacapital.com/portfolio/ |
いずれにせよそれなりに吟味して銘柄選定をしていると思います。
投資するかしないかの最終決断は自分の意思でやるべきだと思いますが、どんなベトナム銘柄があるのかを知る目的や、1次スクリーニングの目的でファンドの保有銘柄を見るのは有効だと思います。
私は日本株でも尊敬するファンドマネージャーがいる投信の月次レポートはチェックします。組み入れ上位銘柄や、ファンドマネージャーのコメントで新しく銘柄を知ることも少なくありません。
ベトナム株でもやっていきたいと思います。
今回は以上です。引き続きうみがめみたいに「気長に気楽」にベトナム株・タイ株による不労所得形成・配当生活の実現を目指していきます。
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