■ベトナム自動車ディーラーの株価や業績は低迷
上場している自動車ディーラー企業の業績が低迷しています。販売が低調な点に加えて、前年にあった一過性要因(資産売却)がないため、株価が低迷しており、投資家の関心は他の企業や業種にシフトしています。Vietstockが報じています。
TMT自動車(TMT:TMT Motors Corporation)や、ホアンフイサービス投資(HHS:Hoang Huy Investment Services JSC)の今期の業績は減益もしくは営業損失と低迷しています。
TMT自動車は第3四半期にわずか9250万ドンの利益しか稼げず、前年比で99%の減益です。一方で売上は前年比で75%増加しています。
TMTの取締役によると、原価上昇により利益率が悪化したのことです。また広告費や販促費が急増した一方で、前年の様な資産売却がなかった点も響いたとしています。
ホアンフイサービス投資も同様に苦しい業績動向です。トラックとトレーラーが主力分野ですが、今期の売上高は過去数年で最も低い水準としています。同社は挽回のために不動産への投資へシフトしています。
ハンサイン自動車サービス(HAX:Hang Xanh Motors Service JSC )の株価は過去数週間は調整しています。同社は韓国のThe Class Hyosungが買収の提案をしているとニュースがでています。The Class HyosungはHAXの51%の株式を45000ドンでオファーし、HAXは50000ドンを求めているというものです。
ディールの噂が出た際にHAXの株価は23250ドンへ上昇しましたが、現在は18000ドンを割っています。
HAXの今期9ヶ月の売上は前年比で11%上昇していますが、利益は31%減少しています。
BIDV証券によると、2020年に自動車ディーラーは車の輸入税の0%への変更により恩恵を受けるとしています。また10-12月期は需要期なのでBIDVでは自動車ディーラーの業績や株価の回復を期待しています。
ベトナムの自動車製造者協会によるとベトナムの10月の自動車販売数は前年比で3%減少したとのことです。19年の10ヶ月累計では15%増加しています。
今回は以上です。引き続きうみがめみたいに「気長に気楽」にベトナム株・タイ株による不労所得形成・配当生活の実現を目指していきます。
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