2019/10/21

ビナミルクの配当、株価、業績動向を分析(20年3月更新)



https://www.stockmemo.com/2019/10/VINAMILK.html




■ベトナムの雪印!ビナミルクの配当、株価、業績動向(20年3月更新)



こんにちは、ベトナム株、タイ株により不労所得形成・配当生活の実現を「気長に気楽に」目指すうみがめベトナム株調査部です。

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今回はベトナムの雪印的な存在「ビナミルク」に関して分析していきたいと思います。



■ビナミルクの配当。次の配当はいつ?



まずは投資家の関心が高い配当から見ていきたいと思います。
権利落ちベースで過去5年の一株あたりの配当は以下の通りです。なお下記の期間中に株式配当を含む株数の変動がある点に留意ください。データはViestockを参照しています。


14年:計4000ドン(年2回)
15年:計6000ドン(年2回)
16年:計6000ドン(年2回)
17年:計4000ドン(年3回)
18年:計4500ドン(年3回)
19年:計4500ドン(年3回)


2017年・2018年・2019年は年3回配当をしています。

2018年は合計4500ドンの配当を実施しており、2019年も同様の配当額と過程すると、配当利回りは3.4%です。2019は既に3500ドンの配当を実施しています。
次の配当は過去のパターンを見ると年末に権利落ち、20年の2月〜3月に次の配当の支払いがありそうです。

→実際に19年12月に1000ドンの発表があり、12月26日に権利落ち、2月28日に支払い開始となりました。2019年の累計配当は4500ドンと2018年と同水準ですね。

2019年12月16日の株価118700ベースで19年の実績配当利回りは3.8%となります。

業績成長が期待できつつ、3%の配当を払ってくれるのはベトナム株ならではですね。



■ビナミルクの会社概要




乳製品の加工販売をしています。創業は1976年です。

以下の様にベトナム内に多くの牧場を有しています。


ビナミルクより(以下同様)



主要製品は以下の通りです。ミルクが主力ですが、他にも粉ミルク、シリアル、ヨーグルト、アイスと乳製品を中心に複数の製品を手がけています。

日本企業では雪印に似ているイメージですね。


①ミルク




②粉ミルク




③子供用シリアル




④ヨーグルト





うみがめ調査部ではまだビナミルクを飲んだことはありません・・・アマゾンでもコンデンスミルクしか見つかりませんでした。飲んだことある方、ご感想をお待ちしております!



■ビナミルクの業績動向








売上は2013年〜2018年へ年11%増収しています。また税後利益は年9%成長しています。ベトナムのGDP成長率やインフレ率をアウトパフォームしており、素晴らしいです。


国内売上が85%、海外売上は15%です。


海外でも通用する製品であれば、海外売上は大きなアップサイドですね。ベトナム周辺のASEAN諸国で販売を増やすこは、十分実現可能なストーリーに感じます。

また利益率が高い点も魅力です。粗利率は40%台後半、純利益率は20%台です。

■ビナミルクの株価動向(20年3月更新)


株価は過去1年で26%減少しています。コロナの影響が出る20年1-3月期の業績は見てみたいですが、中長期視点ではチャンスかもしれません。




■ビナミルクの決算動向

✔︎ビナミルク(VNM)の19年10-12月期業績

19年10-12月期は前年比で 10%近い増収を達成しています。粗利益も同様に伸びており、引き続きコストプレッシャー等もクリアしています。利息支払いの増加により税前利益は前年比横ばいでした。
 全体としてはしっかり売上と粗利が伸びているので好印象です。1-3月はコロナによる消費減退や新興国経済の減速リスクに注意です。

✔︎ビナミルク(VNM)の19年7-9月期業績

7-9月期は前年比4%増収。1-9月期累計では7%増収を達成
7-9月期の粗利益も4%伸びており、コストプレッシャー等もクリアしています
7-9月期の税前利益は7%増加です
10/30に発表後、株価は弱含みました。翌日は反発しています

今回の決算により、ビナミルクは年間の純利益のターゲットの80%を達成しています。乳製品の販売が売上の96%を占めています。借入が増加したことで、利払いが増えています。決算後は株価が130,000ドン付近へ下落しましたが、少し盛り返しています。



■終わりに:まずまずな決算である印象




4%増収はGDPが6%程度伸びるベトナムにあって高くはないですが、マクロ経済の不透明さや、既に国内シェアが高い点を考えるとまずまずという決算ではないでしょうか。

ビナミルクには海外売上(特にASEAN地域)の拡大を期待したいです。そうすれば株的にもアップサイドが期待できると思います。


■ビナミルクの株価動向




Tradingviewより



株価を見てみますと、過去8年弱で5倍になっています。一方で17年12月のピークからは低い水準にあります。18年は調整の年、19年はいってこいというところで、20年に再浮上の期待がかかります。

今日現在の外国人保有率は58.96%です。Vietstockによると上限は100%です。

買いたい時に買える銘柄で安心します。




■終わりに



ビナミルクの概要について分析しました。個人的には海外売上にアップサイドがある点が好印象でした。

ベトナム経済の拡大に沿って売上拡大が期待できますし、配当の支払いも悪くないです。海外売上の比率が低いので、外需銘柄に比べてボラティリティが少なそうなのも安心感がありますね。


今回は以上です。引き続きうみがめみたいに「気長に気楽」にベトナム株・タイ株による不労所得形成・配当生活の実現を目指していきます。


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