■ベトテル:ベトナム企業で最もブランド価値がある会社
9月24日、英のブランドコンサル企業のBrand Finance社が、ベトナムのブランド価値が高い企業トップ50を発表しました。栄えある1位はベトナムのモバイル通信ネットワークのオペレーターであるViettel(ベトテル)が選ばれました。
今回はベトテル社について学んでいきたいと思います。ちなみに、ベトテルは上場していません。ベトナムの国防省が保有している国有企業です。但しベトナムの国有企業の民営化の流れで、2020年に民営化する話も出ています。
また子会社のVIETTEL GLOBAL(ベトテル国際投資)がUPCOM上場しています。
UPCOMの概要に関してはこちらをご覧ください。
■ベトテル:ベトナム、カンボジア、ラオスでシェア1位の通信会社
ベトテルは通信、IT、ハイテクの研究開発を主要分野としています。世界10ヶ国に9000万顧客を持ち、2017年で250ドンの売上、44兆ドンの税前利益を獲得しています。
ベトナム内では6500万の顧客数とのことです。
ベトナムの他にラオス、カンボジア、ハイチ、ペルー、タンザニア、ミャンマー等においても事業を行なっています。これは重要な示唆である気がします。ベトナム企業に投資することで発展途上国の成長を享受できる可能性もありそうです。
事業をする上での重要な哲学として以下の3つを挙げています。
①顧客ファースト。1顧客1顧客に敬意を払い、要求に耳を傾ける
(Each customer is considered an individual)
②事業開発は社会的な責任を伴う点を意識する
(Business development goes with social responsibility)
③人材こそが成長のかなめ
(Human resources are the key to development)
社会性を強く意識している点はベトナムっぽく、なかなか良い哲学です。海外マーケットで高いシェアを有している点は非常に優秀です。
■例えばカンボジアではMetfoneというブランドを展開
海外事業の例としてはカンボジアにてMetfoneというブランドで展開しています。2009年に事業をはじめて、700万人の顧客を有し、シェアはトップの46%とのことです。ベースステーションも9000を有するとしています。
■ベトテルの社史
設立は1989年です。1995年にベトナムで初めて、テレコムサービスを提供する会社として認可を受けました。2007年に10億米ドルを達成してからは、翌年に20億米ドルを達成するなど、圧倒的な速度で成長しています。
以下が創立当初の写真です。
こういう時に投資をしていれば(非上場ですが・・・)、今頃大金持ちですね。そういう視点で投資に取り組みたいです。インデックス投資だけだとつまらないです!逆にこういう企業を引き当てない限りはインデックス投資の方がいいとなると思います。あくまで私見です。
■海外事業を行うベトテル国際投資とは?
海外事業を行うVIETTEL GLOBAL(VGI、ベトテル国際投資)はUPCoMに上場しています。
ベトテル国際投資はベトテルグループが海外事業を強化するために2006年に設立されました。今では最も海外投資を行うベトナム企業となっています。
ラオスやカンボジアという企業ではシェア1位を誇っており、順調そうです。
業績を見てみると、17年まで売上が急拡大していますが、18年は売上は減少、粗利益は増加、営業利益は減少というちぐはぐな結果となっています。おそらくR&D等の先行投資を拡大していると考えられます。
株価は年初来から倍増以上の伸びです。
利益が出ていなくても関係ないですね。国策会社で長期的には明らかに伸びるマーケットで事業をしているので、目をつぶって買え状態ですね。
ラオス、カンボジア、ミャンマーの成長を享受できるわけですから、とても面白い銘柄ですね。
■「発展途上国の成長の恩恵を享受」は面白い投資テーマ
私がベトテル国際投資に投資するのは難しいわけですが、ベトテル国際投資に関わるサプライチェーンはあるはずです。
またベトテル国際投資の様に発展途上国でシェアが高い企業も他にあると考えられます。
うみがめがベトナム企業に目をつけた際はベトナム経済・内需の成長を念頭に置いていました。
ただグローバルの大企業には小さすぎる発展途上国のマーケットで、積極的に投資をして成長の恩恵を受けようとしているベトナム企業があるのは非常に面白いです。
以上です。引き続きうみがめみたいに「気長に気楽」にベトナム株・タイ株による不労所得形成・配当生活の実現を目指していきます。
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