2019/10/15

「ベトナム&サムスン」は「アップル&中国」みたいになるかも







■ベトナムのフック首相とサムスンのディレクターが意見交換




ベトナムの首相のグエン・スアン・フックは、サムスンのベトナムでの投資拡大をサポートするという記事がVOVニュースから出ています。



ハノイにてサムスンのジェネラル・ディレクターのChoi Joo-hoを迎えました。

フック首相はサムスンの投資がベトナム経済にポジティブなインパクトを与えているとしており、サムスンの製品は世界でも非常に競争力があると評価しています。

またサムスンがベトナムで、あまり付加価値が高くないアセンブリ(組み立て)のみではなく、先端技術の製造もベトナムでやってくれることを願うとしています。

(そのためにはインフラ整備が必要ですよね・・・)

またベトナムの中小企業にも技術やエンジニアの教育を要請しています。アセンブリ以外の製造をベトナムでやるにはコストの面から現地でのサプライチェーンの構築が必要です。まだまだこれから育てていく段階ですね。

またサムスンはハノイにR&Dセンターを建設するそうで、この点もフック首相は歓迎しています。サムスンのアドバイスも積極的に取り入れていくとしています。

サムスンのChoiはベトナムがサムスングループ、特にサムスンディスプレイベトナムに対し最適な環境の提供を要請しました。



■サムスンがベトナムを重要視しているのは大きい







サムスングループの年間の売上は20兆円を超えています。世界1~2位の半導体メーカー、世界トップの有機ELメーカー、世界トップクラスのスマホメーカー、世界トップクラスのテレビ及び家電メーカーです。

簡単に言えば世界トップのメーカーです。車を製造していないくらいですね。

サムスンがベトナムを製造の重要拠点として位置付けているのはベトナムにとってポジティブです。

今はアセンブリ・組み立てという付加価値の低い部分がベトナムで行われていますが、今後はより付加価値の高い製造が移転する可能性が高いです。

中国の製造業はやはりスマホ、特にiphoneという付加価値の高い製品を製造することで鍛えられました。今はHuaweiなりOppoがクオリティの高いスマホを製造できているのもアップルやサムスンが中国でサプライチェーンを育てた功績が大きいです。

サムスンが今後ベトナムにより傾倒する場合「アップル&中国」のタッグで中国が成長した様に、「ベトナム&サムスン」でベトナムが成長する契機になると思います。



■もしアップルがベトナムで製造をすることになればポジティブサプライズ



現状、アップルはベトナムでたいした製造を行なっていませんが、検討はしているはずです。Nikkei Asian ReviewはAirPodsの生産が中国→ベトナムで行われる可能性が報道されています。



もしiPhoneがベトナムでアセンブリでもされるなら大きな事件ですね。フォックスコンやペガトロンも既にベトナムに投資をしていますが、一気にテックの投資がベトナムに向かいます。


■一方で思うのは、国内生産回帰のトレンド



一方で、関税闘争がある中では各企業、中国以外の国内生産のキャパシティの重要性を再認識したと思います。

ベトナムで急激にキャパシティを作るよりは、各企業の国内のキャパシティを再構築するという動きもありえます。

もちろんスマホを全て米国で作るのは難しいわけですが・・・方向性としてはそういう考えをし始めているわけです。

もちろん米中の貿易交渉次第のところもありますので、急にトランプさんがディールをしたら変わるわけですが・・・

まあいずれにせよベトナムの地位は上がると思いますので、中長期のベトナム株ベットを継続したいと思います。


以上です。引き続きうみがめみたいに「気長に気楽」にベトナム株・タイ株による不労所得形成・配当生活の実現を目指していきます。



※ツイッター:更新をお知らせします。是非フォローお願いします!




*重要な事項

当サイトはあくまで個人の見解で情報提供を意図しており、サイトの閲覧者に銘柄への投資を推奨しているものではありません。また、掲載情報が誤っているかまたは古い可能性もあります。当サイトの情報を利用することで発生したいかなる事故・損害に対しても当サイトは一切その責任を負いません。投資は元本が減少するリスクがあります。上記の株への投資を含む、投資の決定はくれぐれも自己責任でお願いします。



0 件のコメント:

コメントを投稿