■ベトナムの高収益企業ランキング
VIETNAM REPORTという会社が発表している「高収益なベトナム企業トップ500」ランキングが発表されました。
■トップ10にはサムスンやHONDAもラインクイン
ランキングのページはこちらです(リンク)。以下がトップ10になります。
トップは前年同様にペトロベトナムグループです。サムスンやHONDAもランクインしていますね。
この中で上場企業として投資できるのは以下の企業になります。
- 第4位:ベトコムバンク(VCB)
- 第6位:ペトロベトナムガス(GAS)
- 第7位:ビングループ(VIC)
- 第8位:ビナミルク(VNM)
- 第9位:テクコムバンク(TCB)
- 第10位:ホアファット鉄鋼(HPG)
自分の保有企業がラインクインしていると嬉しいですよね。私の保有株はランクインしていませんでした・・・笑
■ベトナム民間企業のランキング
次にベトナムの民間企業のランキングが以下になります。外資系や国営企業が除かれています。
上場企業なのでほとんど買えるわけですが、金融系が多いですね。ランキングが営業利益額という絶対額を重視しているのも理由かもしれません。
- 第1位:ビングループ(VIC)
- 第2位:ビナミルク(VNM)
- 第3位:テクコムバンク(TCB)
- 第4位:ホアファット鉄鋼(HPG)
- 第5位:VPバンク(VPB)
- 第6位:軍隊銀行(MBB)
- 第7位:チュオンハイ自動車(THACO)
- 第8位:アジアコマーシャル銀行(ACB)
- 第9位:マサングループ(MSN)
- 第10位:ベトジェットエア(VJC)
重厚長大な企業が多いですね。
■今のベトナムは先進国の1996年〜2006年くらい?
世界の時価総額上位企業の推移を見ていくと10年スパンで見ていくと、おおよそ10年程度のスパンで儲かる産業が変わっています(三菱UFJモルガン・スタンレー証券より)。
1996年が以下の通りです。
コングロマリット(ビングループ・GE)があれば、小売のトップ企業(ビナミルク・コカコーラ)、資源やコモディティ企業(ペトロベトナムガス・ロイヤルダッチ)があったりと、今のベトナムと通じるところがあります。
2006年は金融系の企業が躍進しており、より今のベトナムに近い状況ですね。そういえば、先ほどのベトナム企業のランキングでは多くの金融系の企業が入っていました。下でも中国工商銀行やシティグループが入っています。
2015年になると最近のよく聞く企業が出てきます。アップル、アルファベット、マイクロソフトといったテック企業の躍進ですね。エクソンやGEは06年同様にランクインしていますが、時価総額は低下しています。
なぜか少しだけ悲しくなります・・・
■ベトナム株式の今後への示唆
ベトナムの今日のトップ企業は、先進国の 1996年〜2006年あたりの状況にありそうです。
ここから2つの示唆がある様な気がします。
・短中期視点(例:今後3年程度)では今のベトナム株式市場は、重厚長大な企業がより儲かるフェーズにあるかもしれないですね。
今のベトナム株が世界の株式市場の96年の状態にあるとすれば、GEの様なビングループを持っていれば10年で倍以上になるかもしれません。
・長期(例:10年後)ではテック企業が躍進するタイミングが出てくる可能性が高いです。その時に重厚長大企業は付加価値を失う可能性があります。
また過去よりテクノロジーが発展しているため、ベトナムで起こる産業変化は過去世界経済で怒ったよりも早いサイクルで起こる可能性が高い、という点は認識しておきたいです。
テック企業が株式市場の上位になるのに10年もかからない、という可能性ですね。
■ややありえるシナリオ:ベトナムでは既存大企業がテックもやる
先進国ではイノベーションがおこり、テック企業が出てきました。そのお手本があるため、競争的には資本がある大企業が圧倒的に有利です。
ビングループやその他の大企業がテック分野でも大きなシェアを取るシナリオには要注意です。
ビングループのバリュエーション高いな、コングロマリットだな、と油断していたらある日テック分野でも成功するとビングループが数十年にわたり時価総額トップを独走する可能性もあります。
なのでビングループみたいなコングロマリットもどこかで買っておくべきですかね笑
今回は、以上です。
引き続きうみがめみたいに「気長に気楽」に
ベトナム株・タイ株による不労所得形成・配当生活の実現を目指していきます。
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