2019/10/16

過去1年で株価が倍増したベトナム株を検証。フオックホアゴム(PHR)を紹介

株価が過去1年で倍増したベトナム株を検証





■株価が過去1年で倍増したベトナム株を検証





こんにちは、こんにちは、ベトナム株、タイ株により不労所得形成・配当生活の実現を「気長に気楽に」目指すうみがめです。

今回はいつもと違うアプローチでベトナム株の調査をしたいと思います。

いつもは「こういう銘柄が上昇するのでは?」というアプローチから銘柄を紹介したり、スクリーニングしています。

今回は逆に過去1年で倍増した銘柄を見て、「どういう銘柄が上昇したのか」検証してみたいと思います。

それでは早速見ていきましょう。




 

■株価が倍増しつつ配当利回りが高い



株価が倍増しつつ配当利回りが高い
Investing.comより



スクリーニングの結果は上記の通りです。例のごとく「営業赤字企業」や「各項目のデータがない企業」は排除しています。

より詳細に見ていきましょう。過去1年で100%以上上昇している一方、配当利回りは3%〜7%あります。



ベトナム株半端ない・・・


名前
シンボル
セクター
1年の変動
配当利回り (%)
営業利益率 (TTM)
Phuoc Hoa Rubber JSC
PHR
素材
136.74%
3.32%
24.24%
Tu Liem Urban Development JSC
NTL
サービス
134.64%
6.58%
23.37%
CMC Corp
CMG
ハイテク
106.22%
3.92%
4.51%
Daklak Pharmaceutical Medical Equip
DBM
サービス
105.88%
4.05%
2.71%
No 4 Printing JSC
IN4
サービス
105.38%
4.24%
10.73%
ECICO.,JSC
ECI
サービス
100.00%
7.78%
8.12%



もしかしたらデータが間違っているのか(その場合は責任は取れません)、本当に低いところから株価が上昇しているのか。

でもベトナム株は利回りが7-8%あっても珍しくなく、株価が倍増しても、3-4%あっても全くおかしくないですね。

また上位2社は営業利益率もえげつないです。特に1位の企業は配当性向もたった14%でまだまだ増配のアップサイドもあるじゃないですか・・・

株価が正しいのか、間違っているのか、気にあるレベルです。

株式市場がまだ成熟していないから割安な場合は、今後ベトナム株市場が成熟する場合は大きなチャンスですね。一方株価が正しい場合は、今の利益は持続不可能ということになります。

それではこの中でも上位かつSBI証券で取引できる銘柄の詳細を見ていきたいと思います。



 

■第1位フオックホア ゴム(PHR)



フオックホア ゴム(PHR)


過去1年で株価が137%上昇したフオックホア ゴム(PHR)。Googleで「フオックホア ゴム ベトナム株 ブログ」等で検索しても出てこないので、持っていた日本人は少なそうです。

会社の名前の通り、ゴムを扱っている会社ですね。以下が実際に扱っている製品です。



フオックホア ゴム(PHR)



売上の90%が最終製品の販売できています。なので本当に単純にゴムを製造して販売しているようです。

業績は17年に売上が急拡大した後、18年は減少に転じています・・・




フオックホア ゴム(PHR)
Vietstockより



より減速が鮮明になるのは四半期業績です。粗利は18年の10−12月期をピークに大きく下がっています。ただし純利益は上がっています。資産売却したのかもしれません。



フオックホア ゴム(PHR)
Vietstockより


一方で株価は絶好調です。



フオックホア ゴム(PHR)
Tradingviewより


19年に売上は大きく減速している間に株価は倍増しています・・・ベトナム株は難しいですね・・・ここまで業績と関係なく上昇すると、業績以外の要因が働いている可能性が高いです。

おそらく政策(関税、補助金、規制)でポジティブな話が出たのかと思います。もしくは資金力がある人が買い上げているかもしれません。

いずれにせよ謎ですが、理由がわからないと買えないですね。

フオックホア ゴムのホームページに業界ニュースを取り上げていますが、「ゴム輸出は回復する見込み」(ということは調整していた)、「ゴム市場は供給過剰だ」とか株価を裏づけるニュースがありません。


フオックホア ゴム(PHR)




 

■フオックホア ゴム(PHR)を見てみた結果


株価はあまりファンダメと連動していないという結果になりました。少なくとも今の自分の情報ソースでは株価上昇が説明できませんでした。

自分が知らないところでベトナムのゴム業界に関する重要決定が出ているのかもしれません。もしかしたら米中の関税の掛け合いによりベトナムが恩恵を受けるのかもしれません。

そういう意味では今後の業績や株価推移は注視したいと思います。

でもベトナム株は目先の四半期業績であまり動かないのかなというのは最近感じることです。こないだ買ったCMCコーポレーションも、株価上昇ランキングに登場していますが、直近の業績は調整していました。そういえば株価好調のビングループも直近の利益は減速気味です。

非常に面白い気づきとなりました。



以上です。引き続きうみがめみたいに「気長に気楽」にベトナム株・タイ株による不労所得形成・配当生活の実現を目指していきます。



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