私はマネックス株を保有していますが(リンク)、今回の件で含み損になってしまいました。
今回は、マネックス及び傘下のコインチェックに対する影響を自分なりに考えたいと思います。
結論としては、
・仮想通貨に対するイメージは悪化したが、事件以来ビットコイン価格が下がっているわけではない
・ビットポイントの業界ポジションも大きくない、
・仮想通貨に対する規制は厳しくなる可能性があり、コスト増加の要因になるが、コインチェックを含む上位プレーヤーのより集約が進みやすい
ということで、あまり気にしなくていいのかなと思っています。
ビットポイントから不正流出
7月12日にビットポイントから不正流出に関するリリースが出され、35億円の不正流出が発生したことが発表されました(リンク)。
不正な資産流出の状況
「2019 年7月 11 日夜、BPJ の仮想通貨取引システムにおいて、仮想通貨の送金に関するエラーが 検出され、調査の結果、BPJ の管理するホットウォレットに保管している仮想通貨の不正流出が判 明いたしました」
「今回の不正な流出の対象となった仮想通貨の数量、流出額については詳細を調査中でありますが、 流出額は概算で約 35 億円(うち、お客様からの預かり分約 25 億円、BPJ 保有分約 10 億円)(換算 レートは 2019 年7月 11 日 16 時時点の価格)と、現時点では見込んでおります」
問題なのは、ビットポイントが業務改善命令の報告義務解除を受けた矢先の問題発生であった点です。
「当社の子会社で仮想通貨交換業を営む株式会社ビットポイントジャパン(本社:東京都港区、代表取締 役 小田玄紀、以下「BPJ」といいます。)は、2018 年6月 22 日付けで関東財務局より資金決済に関する 法律第 63 条の 16 の規定に基づき、仮想通貨交換業の適正かつ確実な遂行のため、業務の運営に必要な措 置を講じるよう業務改善命令を受けました。」(リンク)
6月28日に財務省のお墨付きを得たことを発表して、7月12日の流出発表です。
仮想通貨に対する危険なイメージや、規制強化の動きが高まるのは避けられないでしょう。
大事なのはビットコイン及び仮想通貨の取引高
但し、今回は業界のスモールプレーヤーが起こした事件ともいえます。
ビットコイン価格は問題発覚後も大きな変動はありません。
もちろんこれを1つのカタリストとして価格が下落方向に行く可能性はありますが
一定のレンジで取引高を伴って、ボラティリティがあるのであれば、
1つの資産として取引の需要は残ります。
Bitcoin日本情報サイトによると、世界のビットコインの月間取引高は直近高値の18年11月の水準を更新しつつあります(リンク)。
このトレンドが継続するのであれば、コインチェックの業績回復は期待できそうです。
注目は7月26日のマネックスの1Q決算
今後は7月26日に発表予定の1Q決算においてコインチェックの業績を注目したいと思います。
マネックスのクリプト事業(コインチェック)は1-3月期まで赤字拡大が続いています。
4-6月期のクリプト事業は、
赤字幅のQoQ縮小は絶対条件、
ブレークイーブンでニュートラル、
一桁億円半ば以上の営業黒字はポジティブ、
というのが個人的な印象です。
今回は、以上です。それでは、うみがめみたいにのんきに気長に株を楽しみましょう!
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