国も企業と同じで、投資するのであればキャッシュフローが良い国に投資したいです。
資源国(アラブ中東)、国内市場が巨大な国(中国や米国)、債権国(日本)はいいですが、
そうではない国は貿易収支がプラスであるのが望ましいです。
当ブログではベトナム株の投資に関する情報や記録を書いているので、ベトナムの貿易収支を見ていきたいと思います。
早速ですが、ベトナムは2012年頃から貿易収支は均衡〜プラスに転じています。
(以下、ジェトロより抜粋しています。多岐に情報を整理しているので、是非ジェトロのページに訪問して、色々見てみてください)
ベトナムの貿易収支(ジェトロより) |
これは今後も継続するでしょうか?
それを考える手がかりに、まずは産業別では何が牽引しているか見ていきます。
例えば日本なら製造業、韓国なら半導体とイメージがわきますが、ベトナムはどうでしょうか。
輸出の品目別では
1位「電話機・同部品」
2位「縫製品」
3位「コンピューター電子部品・同部品」
となっています。
ベトナムの品目別輸出入(ジェトロより) |
1位はスマホ及び関連部品だと思いますが、おそらくサムスンのスマホ工場がベトナムにある点が大きいのではないでしょうか。
サムスン以外のメーカーもアセンブリをベトナムに移す動きがあるので
この部分は今後も増大が期待できると思います。
2位は中国の人件費上昇により、縫製が中国→ベトナムへ移っている影響だと思います。
ベトナムも同様に人件費上昇がおきており、より付加価値の高いものを生産していくと思われるので、ここの部分は長期的には他の地域(例:バングラデシュ)に移る可能性もあるでしょう
3位はコンピューター電子部品・同部品です。1位のスマホや、4位の機械設備も同様ですが、このカテゴリは1−2年後くらいから急速に伸びると予想します。
その理由としては、中国から生産地のシフトが期待できるからですが
企業がベトナムへ移転を決定してから、
実際に生産や輸出入が増えるまで、通常1〜2年のタイムラグがあります。
工場の建設や認定の取得に時間がかかるからです。
なので、伸びるのはこれから本格化!と予想します。
よって、うみがめはベトナムの貿易収支の未来は明るいと考えます。
ちなみに以下がジェトロが公表しているベトナムへのFDIです。
ベトナムへのFDI(ジェトロより) |
LG INNOTEK、LG DISPLAY、Rorzeの工場を除くと、
ベーシックなインフラ系の投資が多いですね。
やはりハイテクの投資が増えるのはこれからということで、
まだまだこれから伸びる余地があるということです。
当面はインフラや国民所得の向上に沿って恩恵を受けるセクターがリスクリターン良さそうですね。
不動産関連、運輸(コンテナ)を想定していますが、
建設業(工場)やデベロッパーも面白いかもしれませんね。
今後調査してみたいと思います。
千里の道も一歩から。株に活かせるように、ベトナム経済の勉強にも励みます。
今回は、以上です。それでは、うみがめみたいに気長に株を楽しみましょう!
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