今回は、オハマの賢人と呼ばれるウォーレン・バフェットのアマゾン株に関する発言を紹介したいと思います。
動画は↓です。まずはバフェットさんについて少し紹介します。
ウォーレン・バフェット:バリュー投資の伝説的存在
ウォーレン・バフェットはいわずもがなの伝説的な投資家で、Youtubeにいけば非常にためになるインタビューがたくさん落ちています。
個人投資家こそ参考にすべきだと思うので、【偉大な投資家から学ぼうシリーズ】として、今後このブログでもがんがん紹介していこうと思っています。
バフェットの投資スタイル:バリュー×テクノロジー敬遠
ちなみにバフェットは「バリュー投資」という手法を重視しており、創出する利益やキャッシュフローに対して、評価価値が割安だと思う株に投資します。
また、「自分がわかるものにしか投資しない」という方針から、テクノロジー企業への投資は原則避けていました。原則というのは、IBMやオラクルなど、例外はあったみたいです。
そのバフェットがCEOを務める投資会社バークシャーハサウェイが、ついにアマゾンを保有することになり、大きなニュースとなっています。
アマゾンはグロース×テクノロジーとバフェットの主義と正反対?
それはそうですね、なぜならアマゾンはグロース株で、かつテクノロジーですから、まさにバフェットの主義と反対になります。
一応自分が考えるグロース株のイメージです↓
グロース株:売上及び利益の成長率が高く、将来の成長が期待されている銘柄。足元の業績で考えたバリュエーション指標が市場平均より高位。
バフェットの投資方針が変わった?バリュー投資はオワコン?
実際はバフェットではなくバークシャーハサウェイの彼の部下がアマゾン株を買っています。
ただ世間からするとバークシャーハサウェイ=バフェットなので、バフェットが買ったも同然です。これに関して投資業界では
・バフェットの投資方針がついに変わるのか?
・やはりバリュー投資はオワコンなのか?
という反応が多いです。特に2点目は最近ホットな話題で、このところグロース銘柄のバリュー銘柄に対するアウトパフォームが続いています。
バフェット「変わっていない」・・・ただ正直説明足らず?
それではバフェットの回答を見てみましょう。下記は19年5月に開催されたバークシャーの株主総会でのQ&Aです。
以下が簡単な意訳です。
質問者(意訳)
アマゾン株の購入に至る意識決定にバフェットの関わりは全くないとわかっていますが、それでもアマゾン株の購入は驚きました。
今後20年でバークシャーの投資スタンスが変わると考えたほうがいいですか?
価格(Price)と価値(バリュー)を吟味する投資プロセスに今後変更があると覚悟した方がいいですか?
バフェット(意訳)
アマゾン株を購入したポートフォリオマネージャーもバリュー投資家だ。
バリュー投資=低PERや低PBR投資と思う人もいるかもしれないが、全ての投資がバリューを吟味する投資だ。
今投資をして、将来的により大きなリターンを得る、そういう計算を全ての投資でするだろう。
それは銀行株をPBR0.7倍で買う際も、アマゾン株を実績値で測ると高いマルチプルで買う際も、一緒である
アマゾンに投資決定をしたポートフォリオマネージャーも同様のアプローチをしている。
彼らは将来の事業の成長やキャッシュを考えて判断を下している。
彼らはとても頭いいし、バークシャーにコミットしているし、その上人間的も素晴らしい。
他にも色々話していますが、基本的には上記の内容です。
得意なことで勝負するという重要性
この回答からはバフェットのかわらぬ姿勢がとても参考になると思います。
・今回のアマゾン株購入は1人のポートフォリオマネージャーが決定しており、バフェットではないと強調する
・バフェット自身のアマゾン株に対する見解はノーコメント
という点から、バフェット自身はアマゾンへの投資に対して距離を置いているのがわかります。
(ちなみに、バフェットはアマゾンやジェフベゾスに対してはリスペクトしている点を過去何度も言及しています)
うみがめの拡大解釈も加えると、「自分の優位性がない分野は投資しない」というスタンスでしょう。
アマゾンが20年後にもまだトップにいるかはITに精通している人でもなかなか予想できない、バフェットにはもっとわからない。
でもコカコーラやアメリカの航空会社が20年後はイメージできる。そこのバリュー分析を強みとしているわけですね。
この「自分の強みとなる分野で勝負する」というのは個人投資家においても重要なことかと思います。
有名な投資家ではピーターリンチも似たことを提唱しています。これもユーチューブにあるので是非見てみてください。
誰かわからない人の投資本やノートを買うより、下記を100回聞いて実践する方がはるかに良いと思います。
まとめ:自分の優位性のあるところで勝負しましょう。
以上、バークシャーのアマゾン保有を1つの材料に、投資スタンスについて考えてみました。
バフェットがアマゾンを買ったからバリュー投資はオワコンだとか、アマゾンを買わなきゃ!と思う必要はないと思います。
それでは、うみがめみたいにのんきに気長に株を楽しみましょう!
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