・19年はどうなるのか?ー中国に片足を突っ込んでいる銘柄は避けるべき
12月2週目から市場は景気後退を織り込みはじめ、下落が始まっています。
私は景気後退説は説得力を感じています。
問題は中国です。
米中貿易摩擦は中国の中期的な成長率を押し下げることに成功しそうです。
具体的には、19年の中国へのFDI - Foreign direct investment は前年比で大きく減少するでしょう。
問題は中国という国が、どの側面を切り取っても「レバレッジ」をかなりかけている国ということです。
成長目線が低下した際には、デフォルトや信用危機も、かなりありえるリスクと考えています。
そうならないために減税等を必死でやると思いますが、根本的な解決にはなりません。
米中貿易戦争により「誰もが投資したかった国」から「誰もが抜け出したい国」に変わってしまったのですから。
ペガトロンはインドネシアやベトナムでの工場移転を考えています(リンク)
こんな話が19年にはもっともっと出てくるでしょう。
あらゆる市場で株価バリューエーションは下がっていますが、本当にリスクを織り込むならまだまだ下があると思っています。
なぜなら今回の景気後退は08年と比較しても怖い部分があります。
1つ目は中国が震源になりえる点です。08年のようにアメリカが震源になるよりはましですが、08年の際は中国が経済を刺激して世界景気を支えました、今回はどの国が支えるのでしょうか。
2つ目は似たような話ですが、先進国は概ね金融緩和を既に十分しており、追加的な緩和策がない点です。また日本に限っては、日銀の出口戦略が見えておらず、逆回転する際のリスクは不気味です。
厳しい景気後退はifよりwhen、という話かと思いますが、実際のタイミングは中国がいつ爆発するか、によります。
中国が減税等で延命を続ける場合、一部のセクターや銘柄(中国依存の低い内需系ですね)は上がる可能性があると思います。
それを19年上期に拾う、というのはありかもしれません。
個人的には中国に大きなエクスポージャーがある銘柄は買いたくないです。
PBRバリュエーションとかみて明らかに安い場合は別ですが。
また、中国が伸びない代わりにその恩恵を中期では受ける国や企業がでてくるはずです。
投資家としてはそれを取りたいですね。
但しそんな銘柄も経済危機の際にはなすすべもなく下がると思うので、じっくりタイミングは見極めたいです。
・ポートフォリオの状況
同日までの受取配当額は+62万円となりました。
配当を含めた18年1月以来の累計確定利益は+382万円となりました(税前)。
但し保有株の今日時点での含み損益は-504万円です。
含み損の内、-390万円がGCAという配当株なので、まあ仕方ないとしています。
FTの記事でM&A件数が下がっているというものがありましたね。
色々思うことがあり、12月2週目から、保有株を大きく削減しました。
長期目的で持とうと思っていた株も売り、19年不景気が来ても持っていたい、という株のみ残すことにしました。
売った株:マネックス、スルガ銀行、オリジナル設計、Eガーディアン、メドピア、ネクステージ、コメダ、パーク24、トランザクション、オリコ
19年から2-3年の景気後退期に入ったとして、我慢できる銘柄以外は売ろうと思いました。含み損も含み益もありましたが、ネットでは+40万円になりました。
・ポートフォリオに残している株
以下の銘柄は残しています。
・GCA(最低配当方針があるので我慢)
・サイゼリア(不景気にも強そう)
・MTG(面白いから)
・サイバーダイン(事業に価値がありそうだから。株価ひどいですね・・・)
・ソフトバンクテクノロジー(内需・成長事業を保有・リカーリング売上)
・ラック(内需)
・SBI(フィンテック)
・中小型1社(流動性が低いので内緒)
・運用方針の転換
以前、マクロ危機は予想できない、という観点から長期投資の部分は基本動かさない、という風に考えていると書きました。
でも中国の状況とか、既に金融緩和しきった状況からの不景気の可能性、等から19年の上期へリスクを非常に強く感じ、
「後で安く買いなおせる確率が高い」
「数年株価がうだうだ下がる局面になったときにこの株価もっていたいか(例:スルガ銀行やトランザクション)」
という考えから、長期投資も含めて、良いと思う銘柄を除いて売る決意をしました。
本当に欲しい銘柄を買いたいときに買うためにそれ以外の銘柄を現金化したという感じです。
手元キャッシュは手厚いので、タイミングを見て、良い銘柄は買っていきます。
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