僕はGoogle信者といえるくらいGoogleの事業モデルや優位性が好きで、「一社しか株を買えない」という条件があるならば数年前までは間違いなくGoogleを選んでいました。
でも表題のPeterの言葉は非常に興味深いです。
正確には
- グーグルはテクノロジー企業ではない
- グーグルは巨大なネットキャッシュの使い道がわからない。余ったキャッシュを配当することもできない。テクノロジー企業でないことを自ら認めることになるからだ
- グーグルに投資することは革新的な検索の方法が、従来の方法をとってかわらない、ということにかけるのと同じだ
そして多くのテクノロジー企業(Microsoft等)がGoogleと同じく資金を使うアイディアがないとしており、Amazonのみが資金を再投資している、としています。
この発言の背景には、Google等の企業が発する「テクノロジーの進化は今後加速する」というキャンペーンがあり、それであれば、全力で資産を投資しないのはおかしい、ということを言っています(特に低金利の環境下では)。
更にPeterの思考の深いところには、テクノロジー進化が人々の幸せに十分つながっていない、というもどかしさがあると思います。
Googleのような企業が現存する問題の解決へ投資することが重要であり、Googleにはその責務があるはず、というのがPeterの考えですね。
株式投資の観点からは、Amazonの成長は目を見張るものがありますし、積極的な投資により競争優位性は高まっています。バフェットのようにバリュー株をじっくり仕込む、配当によるインカムゲインを狙うという戦略は、「技術進化が加速する世界」では相対的に美味しくないかもしれません。
ただし、
Amazonのようなレバレッジ戦略を取る会社への支持が上がり
企業がその方向性にうつるとき
そのときはまさしくバブルのピークとなると思います。